ギャラリー小さい家のオープン第3弾「思索の森」では、不思議なアート空間をさま
よってもらいます。階段を上った白い部屋には、生乾きのセメントにローラーで書い
た書(遠藤泉女)、部屋中央には顔のある樹木(服部牧子)が立ち、その向こうの壁
には、大きな種子のようなモノがふたつ(二村元子)。そしてスペースを鋭くV字に
横切る薄く輝く物体(丹羽修)は、日常見慣れているはずのもの! 階下の和室に
は、中央にやさしい目をした獣(田代裕基)が鎮座し、床の間には影がユーモラスな
陶の塔(コウノサトシ)が並ぶ。畳の上にばらまかれたジグソーパズルのような板に
は一枚一枚に言葉が書かれており、好きなようにつなぐことができる(小澤紀代
美)。アートの森でゆっくりお過ごしください。10月27日まで。